養豚場で飼育している豚が排出した屎尿は高濃度の排水となるため、無希釈で処理するために自然浄化法リアクターシステムを採用しております。これは有機物が土になる過程(沼や湖における自浄作用)を処理槽内のリアクター塔で人為的に作り出し、有機排水の処理に応用したものです。さらにこのリアクターでは土壌菌群を主体とした菌槽で処理を行うため、悪臭の原因となる腐敗ガスの発生を抑える役割も持っています。処理された水は生き物の生息に適した水となり、汚泥化した排水中の有機物は土壌の改良に役立ちます。
さらに本処理方式では省スペースを図るため、一つの槽でばっ気、沈殿、処理水の排出ができる回分式を採用しております。
原水 | 処理水 | |
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生物化学的酸素要求量(BOD) | 7300 | 16 |
窒素含有量(T-N) | 3400 | 18 |