高濃度の油脂分の分解に不向きな生物処理の前処理として、油脂分を分解し生物処理しやすい形にする油脂分解システムを採用し、生物処理には余剰汚泥発生量が少なく維持管理の容易な接触ばっ気方式を採用しています。
油脂分解メカニズム
従来処理技術では、油脂は分解しづらく微生物に悪影響を及ぼす要因となっていました。(酸素供給の阻害・汚泥の浮上など)本システムは、特殊バクテリア(オイルバクター)が分泌する酵素(リパーゼ他)の働きにより油脂分をグリセリンと脂肪酸に加水分解し、更に最終分解生成物であるCO2(炭酸ガス)とH2O(水)になります。
油脂分は分解しづらいため「グリストラップ」「凝集加圧浮上装置」等により油脂分の前処理が不可欠でした。
多くの問題点を解決する方法として「油脂分解システム」を採用することにより、油脂が分解され大掛かりな処理装置が不要となりました。
原水 | 処理水 | |
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生物化学的酸素要求量(BOD) | 2000 | 230 |
ノルマルヘキサン抽出物質含有量 | 150 | 15 |